Pay forward

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映画「ペイフォアワード」をご存知だろうか。私はこのことを映画が上映されるより前から実践していた。そしてそれは日本文化ともいえるのである。
さて、3月末に自己の資産管理会社の納税を済ませた。第16期という長い期を向かえ、長きに渡り会社を経営しつづけてこられた自分の周辺環境に深い感謝の念を覚える。いまの私があるのは、年が20や30離れた経営者の先輩方による教えがあったからこそだ。
大学生の頃から社会人(主に経営者)の方々と飲むのがすごく好きだった。知的好奇心をすごくくすぐられるからだ。新卒で総合商社の会社員になってからも終業時刻になると、派遣社員より先に会社を出て、様々な会社の部長さん、経営者の方々と会食を重ねてきた。そして、様々な教えを頂いてきた。

印章深いのは、ネミックラムダの斑目元会長、フォーバルクリエイティブの速水元会長などだ。いまでも現職の銀行系VCで元上野支店長であられた村上氏には、個人的に何度も親交をもたせていただき、たくさんの教えを頂いた。私の人生の先輩の名前を挙げれば100人は軽くいる。その中でも、20人くらいの方々には大変熱心に教えを頂いた。
そうした人生の先輩方になんらかのお礼をしたいと、御礼の仕方についてたずねたことがあるが、「僕の先の人生はそうながくないし、君はまだいろいろ資本的なものも必要だろうから御礼はいらない。君の力を必要とする若き人がいたら、見返りを望まず経営アドバイスなり力を貸してあげなさい。僕もそうされてきていまがあるのだよ。」と何人もの方々に言われた。

数年前より経営的なアドバイスを若者に対してする機会に恵まれてきた。
無償の経営アドバイスやリビングデッドとなる出資もしてきた。そして私はそれに非常に感慨深いものを感じる。
それはまさに日本国民として生まれてきたことの喜びである。

日本という国は資源に恵まれていない。また島国であり山脈を多く抱え、平地もあまり多くない。このようなとても貧しい環境にある国であり、なおかつ戦後のなにもない状況から、更にGHQによる国力解体などの散々たる目にもあいながらも、世界有数の経済国家になりえたのは、ひとえに日本国民全体が信頼という絆と、弱者に対する共感などを持ちえていることなどから成し遂げた功績であろう。

しかし、最近は拝金主義が横行し、自分はなぜ生まれてきたかということがわからず、目標を定めることのできない人々、これはもうすぐ崩壊しようとしている米国型資本主義経済によるところが大きく、共産主義の崩壊前夜と同じ現象にあると私は強く感じる。

この次にやってくるのは、まさに旧来より日本国民が持ちえている、「お金は汚いもの」「敗者への共感」「弱者への救済」などが国際レベルで実施される世界ではないか。それを先導することができるのはサムライDNAをもつ日本国民ではないか。それを世界が待ち望んでいると感じることが多い日々なのである。

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このページは、mickが2006年4月11日 15:34に書いたブログ記事です。

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